「お前がケガしたの俺のせいだし。付き添おうと思って」
「そ、そんなこと気にしなくていいわよ!いいから授業行きなさいよ」
ね?と、優絆の顔を覗き込んだ。
すると「あ?」と綺麗な顔をめっちゃくちゃ顰められ、いつかの夏葉のようにガンを飛ばされた。
「ど、どうして急に怒りだすのよ!」
お顔立ちがとても綺麗だから、よけいに怖いのだけれど⋯。
それより、なにか気分を害するようなこと言ったかしら⋯?
「⋯⋯付き添う」
そう言うと、ふいっと顔を逸らされた。
あ、またそらした。
顔も逸らされたことだし、少し優絆をじーっと見つめてみる。
黒のフード付きパーカーをブレザーの下に着ている優絆。
自分のカラダより大きいサイズでゆったりしているのか優絆の腕より袖が長く、萌え袖になっている。
