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お昼休み。




な、なんとか午前の授業をやり過ごせたわ。



「秋妃。あんた目立ってたわね」



アハハと笑いながらわたしの席に来る夏葉は、とても楽しそう。


教室にはまばらに数人いる程度で、机をくっつけて仲良い人同士でお弁当を食べてる人がほとんどだった。




「そんなに眠いなら保健室で休んできなよ!」



夏葉は「あと二時間だし」と苦笑いを浮かべ、わたしはお言葉に甘えることにした。


夏葉の言う通り、あと二時間だから⋯。




「ちょっと休んでくるわね」



夏葉の「は〜い」と言うのんきな返事を背に、わたしは教室を出た。





はあ⋯

今日は早く寝なきゃね⋯。


自分の不甲斐なさに思わずため息がもれる。




廊下を道なりに沿って曲がった瞬間、



「うわっ!」

「きゃっ!」



向こうから歩いてきた人と鉢合わせたようで、ぶつかった。



「す、すみません」




⋯うつむきながら歩いていたわたしが悪い。


今日はほんとうに踏んだり蹴ったりでイヤになるわ⋯。