けど⋯
眠すぎて頭が眠ってしまっている⋯。
「宮里っ!!この問題解いてみろっ!」
追い討ちをかけるように、先生から繰り出されるわたしの名前。
オマケに黒板に書いた問題をペシペシたたき、ココだ、と指される。
無言の圧力とはまさにこのことね。
眠すぎてしんどいわ⋯。
周囲から視線を感じ見てみると、みんなわたしが授業中に寝るのがめずらしいからか、ポカンとしていた。
そのなかには、彼の瞳もこちらを驚いたように見開き見ていた。
「⋯⋯はい⋯」
ガタッと席を立ちゆったりとした足取りで黒板へ向かい、答えを書きはじめる。
書き終わり「できました」と、先生をボーッと見つめた。
「せ、正解だっ。授業中なんだから、もう寝るんじゃないぞ」
わたしが正解すると思っていなかったらしい先生は、しどろもどろに言葉をつらつら並べた。
ボーッと先生の言葉を聞き「すみません」と言って、席に戻った。
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