元カレの溺愛が止まらない




なんて真面目に考えていたら、ペシッとおでこを軽く叩かれた。



「いた⋯」


「なに若干引いてんだよ。真に受けんな」



ハハ、と笑いわたしを見下ろす優絆は、いたずらっ子のような顔をしていた。



「やっほ〜秋妃!」


「いらっしゃい、夏葉」



部屋に入ると、部屋中を見渡す夏葉は瞳をキラキラさせていた。



「あいかわらずウチん中キレーだね! 感心するわ!」


「いつも綺麗なわけではないのよ。今日はたまたま掃除したの」



過ごしやすくていいわ〜と、夏葉は深呼吸していた。


わたしはそんな夏葉を微笑ましく見ていた。


さとて、そろそろお昼ご飯の用意をはじめようかしら。




冷蔵庫を開けて食材を取り出して、準備していると、



「秋妃、私も手伝うよ!」


気づいた夏葉が、キッチンにやってきた。



「ありがとう夏葉」


「お昼なに作るの?」


「夏葉の大好きなオムライスよ」


「やったー! ちゃちゃっと作っちゃお!」


「そうね」



夏葉とお話ししながら、オムライス作りをはじめた。