「アハハ! それほど秋妃ちゃんのことは信頼してるってことでしょ。 優絆のこと、本当は今も好きなんだろ?」
「え⋯」
〝好き〟
恋愛感情を表すそのひと言に、ピシッと固まってしまった。
え、どうして岩波くんにバレているの?
わたし言ったかしら?
いいえ、夏葉にも言っていない⋯はず。
あら、言ったかしら⋯?
もうなにがなんだか分からなくなってきたわ。
冷や汗がポタポタと出てきそうなほど汗ばみ、心拍数が上昇してきた。
そんなわたしの反応を肯定と受け取ったのか、
「やっぱりね、秋妃ちゃん分かりやすいからさ。バレバレだよ」と、
ニヤついていた。
「でも安心してよ。優絆は気づいてないっぽいからさ。俺と夏葉ちゃんは気づいてるけど」
