とうとう仕上げのマッサージに差し掛かった。

「…怪我、なんでしたの?」

女の子があまりにも怪我が多くて痛そうで、聞かないわけにはいかなかった。

「言わなきゃだめですか」

「話すことで気持ちが楽になることもあると思うんだ」

親切心、、だけで出た言葉ではないかもしれないが、この言葉は本心だった。

女の子は考える素振りを見せてから、

「ちょっと話してみます」

「ありがとう。」