🍃7月19日
5時半ごろ、扉が閉まる音をユリは聞いていた。
― 新幹線の始発までにはまだ時間があるのにこんなに早く出ていくとは・・・私との約束守って・・・凛空らしい・・・
そう思いながらも目を閉じていた。
ユリはついさっきまで凛空がいたところに手を伸ばした。
ほんの少しだけぬくもりが残っていた。そのぬくもりの残っていたところに顔をうずめた。
― 凛空・・・・・・
朝日が部屋を明るくした。そして、机の上に小さなメモが置いてあることに気が付いた。
ユリさん
俺は、ユリさんのことを大切に思っているから・・・
― 大切に思っているから・・・何なのよ・・・その後に続く言葉は何なのよ・・・凛空・・・



