うまく感情を表せない彼女。
そんな露だけど頭はすごい良くて、テストの成績ではたぶん拓人にだって負けたことないんじゃないかな?
私がテストの結果に本気で落ち込んでると、いつも優しく慰めてくれる露。
てか、たまにだよ…たまに…。
それで、お返しに露のことを褒めてあげたりすると「勉強は好きだから…」と言って、少しだけ嬉しそうな顔をする。
「私にはなんの取り柄もないから。学校を卒業したら、きっと生きていけないと思う…」
でた。
まさかの人生リタイヤ宣言。
たまに露はこうやって、超絶ネガティブ女子になっちゃうんだよね。
「それでも、私がやれることを少しでも見つけたいの。こんな私に何ができるんだろ、って…」
そんなネガティブな言葉とは裏腹に、ちゃんと自分の先のことまで考えてる。
すごく真面目で、純粋な彼女。
「露、可愛いから何もできなくてもいいんじゃない?」
「そんなの嫌だよ…。それにかわいいのは沙耶のほうだし…」
「あははっ。でもさぁ、露は勉強も得意だし…あ、そうだ!もしかしたら学校の先生とか似合うんじゃない?」
「先生なんてそんな…無理だよ…」
「そっかな?露センセーってすごく真面目だし、頭もちょーいいし。生徒のこととかもちゃんと考えて、理解してくれそうじゃない?もし露が先生だったら絶対に素敵な先生になると思う!」
言ってたらなんか楽しくなってきて、珍しく少しハメを外しちゃった私。
そんな私を見て露は、目を丸くして、驚いた様子でずっと見つめてくる。
「…さ…やぁ…」
…そう。
露は、感情を表に出せない子。
だけど、感情がないわけじゃない。
ほんとに嬉しくなると「ありがとう」の言葉さえも忘れてしまうくらい、沸きあがる気持ちを自分の中で処理できなくなる。
すなわち、泣いてしまうのだ。
瞳をうるませたかと思ったら、ぽろぽろと涙を溢して泣いてしまう。
私も初めの頃はその様子に慌てふためいたりしたけれど、今となるとその姿が愛おしすぎて思わず抱きしめたくなる。
あー、嬉しいんだろうなー、って。
高校生になって体が少しだけ大人になっても露は変わらないまま、嬉しくてたまらなくなると不自然に涙を零す。
事情を知らない人が見たら、絶対おかしな勘違いとかしちゃったりするだろうね。
そんな露だけど頭はすごい良くて、テストの成績ではたぶん拓人にだって負けたことないんじゃないかな?
私がテストの結果に本気で落ち込んでると、いつも優しく慰めてくれる露。
てか、たまにだよ…たまに…。
それで、お返しに露のことを褒めてあげたりすると「勉強は好きだから…」と言って、少しだけ嬉しそうな顔をする。
「私にはなんの取り柄もないから。学校を卒業したら、きっと生きていけないと思う…」
でた。
まさかの人生リタイヤ宣言。
たまに露はこうやって、超絶ネガティブ女子になっちゃうんだよね。
「それでも、私がやれることを少しでも見つけたいの。こんな私に何ができるんだろ、って…」
そんなネガティブな言葉とは裏腹に、ちゃんと自分の先のことまで考えてる。
すごく真面目で、純粋な彼女。
「露、可愛いから何もできなくてもいいんじゃない?」
「そんなの嫌だよ…。それにかわいいのは沙耶のほうだし…」
「あははっ。でもさぁ、露は勉強も得意だし…あ、そうだ!もしかしたら学校の先生とか似合うんじゃない?」
「先生なんてそんな…無理だよ…」
「そっかな?露センセーってすごく真面目だし、頭もちょーいいし。生徒のこととかもちゃんと考えて、理解してくれそうじゃない?もし露が先生だったら絶対に素敵な先生になると思う!」
言ってたらなんか楽しくなってきて、珍しく少しハメを外しちゃった私。
そんな私を見て露は、目を丸くして、驚いた様子でずっと見つめてくる。
「…さ…やぁ…」
…そう。
露は、感情を表に出せない子。
だけど、感情がないわけじゃない。
ほんとに嬉しくなると「ありがとう」の言葉さえも忘れてしまうくらい、沸きあがる気持ちを自分の中で処理できなくなる。
すなわち、泣いてしまうのだ。
瞳をうるませたかと思ったら、ぽろぽろと涙を溢して泣いてしまう。
私も初めの頃はその様子に慌てふためいたりしたけれど、今となるとその姿が愛おしすぎて思わず抱きしめたくなる。
あー、嬉しいんだろうなー、って。
高校生になって体が少しだけ大人になっても露は変わらないまま、嬉しくてたまらなくなると不自然に涙を零す。
事情を知らない人が見たら、絶対おかしな勘違いとかしちゃったりするだろうね。

