「あ、響、メッセージだよ?」
音が出ないようにサイレントにしてあるスマホがメッセージ受信を知らせる為に点滅して、画面上にお知らせが来た。
ふとスマホの上に表示された名前を見てしまった。
”今井 優子” ……ん?女性?
「どうせ、優子さんだろ? メッセージ読んでみて」
「え? はい、えと、”今度行くからね。必要な物はないのかな?” ん? ”響、愛してるよ”だって……」
”響、愛してるよ”
人の事好きだって言ってたくせに(本人は忘れてるけど……)、こんなメールメッセージしてくる女の子が居るんじゃない!
しかも、『どうせ優子さんだろ?』なんて、メッセージ交換してたのがバレバレだ。
「女の子からこんなメールくるくせに! 人に好きだっ……」
「女の子?」
「うん、女の子でしょ?」
響は聞き返してきて、”何それ?”みたいな、すました態度。
「ひよりは優子さんに会いたい?」
「はぁ? 会いたい訳ないでしょ。響が一人で会って来たら?」
「……それは嫌」
だから優子さんって誰?
誰かも分からないのに会いたいも会いたくないもないでしょう?
「誰だか気になる?」
怒ってる私に対して、意地悪そうに笑う響。
「気にならないよ、別に」
「あっそ。ならいいけど、あんまり怒ってると、優しくて可愛いイメージ壊れるんじゃない、ひよりちゃん?」
コイツ、完全にからかっている。
憎まれ口ならスラスラ出てくるくせに、肝心な事は覚えてないし、私を目の前にしたら言ってくれないし。
”優子さん”という女の子がどんな存在かは分からないけど、もしかしたら、こないだ言ってくれた事は、酔ってただけの戯言だったのかな?
本当は私の事なんて好きじゃないのかな?とか考えてしまう自分がいた。
駿への気持ちも確かに残っていて切ないのに響に女の子の影があると知ったら知ったで胸が締め付けられて痛い。
何故?
「優しくなんかないし、可愛くもないもんっ! 響こそ、本当は女ったらしなんじゃない!」
もう、傷つける言葉しか浮かばないや。
音が出ないようにサイレントにしてあるスマホがメッセージ受信を知らせる為に点滅して、画面上にお知らせが来た。
ふとスマホの上に表示された名前を見てしまった。
”今井 優子” ……ん?女性?
「どうせ、優子さんだろ? メッセージ読んでみて」
「え? はい、えと、”今度行くからね。必要な物はないのかな?” ん? ”響、愛してるよ”だって……」
”響、愛してるよ”
人の事好きだって言ってたくせに(本人は忘れてるけど……)、こんなメールメッセージしてくる女の子が居るんじゃない!
しかも、『どうせ優子さんだろ?』なんて、メッセージ交換してたのがバレバレだ。
「女の子からこんなメールくるくせに! 人に好きだっ……」
「女の子?」
「うん、女の子でしょ?」
響は聞き返してきて、”何それ?”みたいな、すました態度。
「ひよりは優子さんに会いたい?」
「はぁ? 会いたい訳ないでしょ。響が一人で会って来たら?」
「……それは嫌」
だから優子さんって誰?
誰かも分からないのに会いたいも会いたくないもないでしょう?
「誰だか気になる?」
怒ってる私に対して、意地悪そうに笑う響。
「気にならないよ、別に」
「あっそ。ならいいけど、あんまり怒ってると、優しくて可愛いイメージ壊れるんじゃない、ひよりちゃん?」
コイツ、完全にからかっている。
憎まれ口ならスラスラ出てくるくせに、肝心な事は覚えてないし、私を目の前にしたら言ってくれないし。
”優子さん”という女の子がどんな存在かは分からないけど、もしかしたら、こないだ言ってくれた事は、酔ってただけの戯言だったのかな?
本当は私の事なんて好きじゃないのかな?とか考えてしまう自分がいた。
駿への気持ちも確かに残っていて切ないのに響に女の子の影があると知ったら知ったで胸が締め付けられて痛い。
何故?
「優しくなんかないし、可愛くもないもんっ! 響こそ、本当は女ったらしなんじゃない!」
もう、傷つける言葉しか浮かばないや。