「イッチニーサンシッ,ゴーロクシッチハチ……。」 よし,次の掛け声で飛ぼう。 「サンニーサンシッ,ゴーロクシッチハチ……。」 今だ。 私は手すりを掴み,できるだけ上の方へ飛んだ。 だが,飛んだのは一瞬ですぐさま下へと落ちていく。