青空の下、わたしはゆっくりと深呼吸を繰り返す。ロイの子どもたちがわたしのベールを手に、ソワソワしている。


(なんて、わたしが一番緊張しているんだけど)


「失敗したらどうしよう?」って呟くロイの子どもたちをモフモフと撫でる。


「大丈夫だよ」


 きっと、大丈夫。
 わたしは真っ直ぐに前を見据えた。