線香花火



そういう彼女が好きだなって感じさせられる。


本当に大好きで大切で、ずっとこの先も隣を僕が歩いていられたらなって思う。


「そういえばさ、かなちゃん」


「だから、なーに?」


「今年も線香花火するでしょ?」


「当たり前でしょ!今年だって琉生には負けないんだからね」


彼女にとって当たり前の出来事。


それだけで僕の中で十分に幸せなことなんだ。