教室のドアを開ける。


あれ、ももくん、、、?


「あ、先輩。鞄残ってたからまだ告白終わってないのかなって、待ってて。あ、てか待ってるのおかしいですよね。付き合えたら一緒に帰るか。」


ももくんが申し訳なさそうに話す。


「じゃあ俺、先帰ってますね。」


ももくんが自分の鞄を持とうとした時に、私の視界が歪んだ。


あれ、、、、、?私、泣いてる、、、?


え、なんで。どうしよう。泣くつもりなかったのに。ももくんの顔みて安心したからかな。


「先輩、、、?」


やばい、涙とまらない。必死に袖で涙を拭う。


「先輩!?大丈夫ですか?どこか痛いとこでも、、、?」


「ふられちゃったの。」


「え、、?」


「木下くんには他に好きな子がいてっ、、、それで、、、ふられちゃって、、、」


泣きながらで、なかなか上手く話すことが出来ない。


1度こぼれた涙は留まることなく溢れ続ける。