『木ノ葉って、好きな人いるの?』


えっ?



いきなり、そんなことを聞かれて固まってしまった。




私、誰のことが好きなんだろう…?


婚約者って言っても、その人が好きっていうようなこと思ったことないし……




『いない…かな…?』





私、………好きな人がいないんだ……





そぅ思うと涙がでてきた………。





『誰だー?俺の木ノ葉泣かせたヤツは、?』




鳴っ?!




鳴だ………。





『ごっ、ごめんなさい………』






相手は、ただのクラスメイト…。





特別、親しいわけでもないけれど、話すことがある。




『鳴……』




『何だー?木の葉。』




『何も…ない……』




御礼言おうと思ったのに………




気弱で、メンタル弱めの私の世界は、この時鳴に御礼を言おうとして辞めてしまった。





はァ………。





弱々しい自分が嫌になる………




変わりたい…………。いち早く………





「ねぇ、人は、何日で変われると思う?」





ハアティン……?





「変わりたいんでしょ?」






うん…。けど、人は、そんなに早く変われないんだ…




「私は、そんなこと言ってない。


人は、一日で変わる。


強い強い気持ちさえあれば。


ただ、それをクセに変化させるのに時間が


かかるだけ。」




一日で?




同じことを何日も続ければクセになる……?




私、変われるかも。





「頑張って。私は、ずっと貴方を見守っているわ」