海李side

初めてだった。
瑠奈と瓜二つで、でも女で、瑠奈でも慣れるのに時間がかかった。

なのに奈留は、初めて見た時から奈留を助けたいと、他の誰でもない、助けるのは、俺がいいと思った。

こんな気持ち初めてだった。最初は、戸惑ったけど奈留がお茶を持ってくるって言った時、泣きそうな、でも嬉しそうな顔でそれと同時に悲しそうな顔だった。

女は嫌いだ。猫撫で声で近寄ってきて、香水をつけすぎて臭いし、時に怖くなる時もある。瑠奈は違うから少しずつ慣れたけど、初めて会った時は、警戒した。

それでも諦めずに俺をみんなと平等に扱ってくれて、警戒してた俺に対しても、それでも仲間だと、友達だと言ってくれた。