断片集








いつも経験しているからだ。だから恐怖として、自分の中で『こわい話』という立ち位置で存在させることがあっても、それは、こわい話、以上のなにものでもなくて、これもきっと『こわい話』。


ミステリーは、
謎やトリックじゃなくて、世界自身で、ぼくたち自身だ。
未だにそれは、解けそうにない。
証拠はどこにあるかわからないし、証拠なんてないかもしれない。
犯人なんて居ないかもしれないけれどね、ずっと探している。

きっと縞母さんは『面白い』って、言う。
他の誰かも、笑ったりしている。
あの人には悪気なんてないけど、そのたびに少し、ずきっと心が痛んでしまうことに気付いていないだろう。そんなに『面白い』んだな、うけるんだな、って思うと、なんとなく、自分から遠ざけたくなる。
ただ、真っ直ぐ、純粋に、それが『当たり前のこと』だって伝えたかっただけなのに。
自分自身に少し負けてしまいそう。

「そういえば日記、今日の、付けてなかったな……」
笑わなきゃ、って。
今は自分のために、どうにか、なんとか笑ってる。
のに。苦しいな、と、心はどこかで、きりきりと悲鳴をあげているみたいだ。
「まぁ、明日で、いいか」
はじめから、ただ自分の中の世界だけを見てる。
どことも交わらない世界を見てる。
何にも干渉されてない世界を見てる。
何かに影響されたら『じゃあそれでいいじゃん、ぼくがやらなくても』って思って、なにも伝える気を無くしてしまうから、影響されたくないんだ。
好きなものと、影響されるものは違うよね。