「姫ネエ、しっかりして。」
「チカボウゆらさないで。」
…この声はユラちゃんとテキーラさん？
なんか頭が痛い
「そっと運んでしっかりと体を包んで。」
なに？目をあけたいけど痛い
「なにがおきたんだよテキーラ？」
「たぶんだけどどっかから湖に落ちて頭を岩にぶつけてる。出血はないけど体が冷えてるから心配、サチは怪我してるからスバル、ボーとしてないで車だして。」
湖に落ちた？岩にぶつけた？
なんで？ホテルのお父さんの部屋からガーデンに行ったはずなのに？
『アーアーあんたって運がいいのね。殺しそびれちゃった。』
誰かの声がした。　
「ヒメ？良かった気がついた。動かないですぐに病院に運ぶから。」
心配そうなスバルさんの顔
「なにが起きたの？」
「アリア、覚えてないの？あんた湖に浮かんでたんだよ。リョウマが血相変えて知らせにきて…良かった生きてた。」
テキーラさんが泣いてるし
体の芯から凍るような感覚、頭の痛みでまた眠りの中に落ちていった。