綺麗な花の中で動物達が遊んでいる
昴さんの話だとさっちゃんが保護した動物をここに連れて来ると元気になって不思議な力を持つようになるらしい
「サチのやつ酷い保護の現場行くたんびに泣いて帰ってくるんだよな。テキーラなんてそんなサチ見て獣医の資格までとってボランティアの医療チームまで作ったんだよ。」
あの気丈なさっちゃんがね
テキちゃんたしか鳥とかさばけたきが
「さすがに瀕死の子みんなは連れてこれないけど出来るかぎりは助けたくて連れて来たんだ。」
猫や犬達が一斉にかけだす
ついていくときちんと整備された果樹園らしきとこがあった
「みんな助けあってるんだ。果樹園の果物を雑食のここ特有の動物達が貰ってここの猫や犬達は肉を貰う。木の実もないものはこいつら運んで来てくれる。」
昴さんの肩にハムスターとリスを混ぜたような動物が乗ってしきりに紫の木の実をさし出している。
「ありがとう。」
昴さん普通に食べた
だいじょうぶ?
「姫も食べてみて美味しいよ。」
私の口に尻尾の長い小さいウサギみたいのが実を押し込もうとする
口をあけると紫色の小さいすもものような実が入る
歯で噛むと甘酸っぱくて少しフローラルな味がした
「とにかく今日はかえろうか。行きなり連れてきたからアゲハが騒いでそうだし。」
そんなピクニック来たみたいなのりでだいじょうぶ?
ここ異世界なんだよね?
お話しとかだと入ったら帰れないパターンじゃ?
「だいじょうぶこっち来て。」
手を引っ張られ大きな木のウロにはいるとランプがあった
「これに火をいれると。姫は手を離さないでね。」
クルクルと光が舞った
気がつくと私は見慣れた部屋の中にいた
透明な窓の向こうには木々が見え
左右には本棚
古いホテルの中の図書室の奥だ
アーティークのテーブルや箪笥があるからよく覚えてる
「またあそこに行きたくなったらこのランプに火をつけるんだ。気を付けなきゃいけないのはランプの芯は必ずこの引き出しのを使うことだけ。」
アーティークのタンスの横にある引き出しの中からヒモをだす
えっと何か忘れているきが
「リンさんはだいじょうぶですか?」
「帰って来てると思うよあいつの空間から。わかったすぐ戻るよしてねえ。」
携帯がなった
たぶんアゲハさんかさっちゃんだな