* * *


 そして今朝。

 またもや親父に侮辱された。

 そのことを。
 ずっとずっと我慢してきたけれど。
 さすがに限界になってきている。


 だけど、そんな状態でも学校には行かなければ。

 ……と思っているのに……。

 ……行きたくない、やっぱり。


 親父に対しての限界。
 真碧(まみ)さん、加織さん、桃萌(ともえ)さん、純菜さんに対しての限界。

 それらはピークに達した。

 一度、そうなってしまったら簡単に修復することはできない。

 だから。
 休むことにした、学校を。

 確かに、そうしたからといって精神状態が修復されるとは限らない。
 だけど今は学校を休むことしか思いつかなかった。


 みんなが学校にいる時間。
 私は自分の部屋で自由に時間を使うことができる。

 そうすることでリラックスできてリフレッシュすることもできる。

 ……と思った。

 それなのに全然リラックスできない。

 せっかく学校を休んでリフレッシュしようと思っているのに。
 このままでは何のために学校を休んだのかわからなくなってくる。


 そう思い、外に出て。
 公園に行き、そこで過ごした。

 十九時を回ったとき。
 私は『心が呼吸できる世界』に繋がる真っ白な光の出入り口を見た。
 そして初めて『心が呼吸できる世界』(ここ)に来た。