やっぱり。
 話をする。
 そのことは、とても大切なこと。

 そうすることによって、お互いが抱いている誤解が雪解けのように解けていく。


 私だけではなく、お姉ちゃんやお兄ちゃんも辛くて苦しかったんだ。


「私の方こそ、
 お姉ちゃんやお兄ちゃんが辛くて苦しんでいることに気付けなかった。
 本当にごめんね」


「「彩珠(あじゅ)が謝る必要はないよ」」


 私の言葉にお姉ちゃんとお兄ちゃんはそう言ってくれた。


 その言葉の中にお姉ちゃんとお兄ちゃんの温かさ。
 それが入っているように感じて。
 すごく嬉しくなった。

 そんな気持ちに包まれながら、お姉ちゃんとお兄ちゃんに「ありがとう」と言った。


「彩珠、
 彩珠の都合がよかったら、
 今度の土曜日か日曜日に一緒に勉強しよう」


 お姉ちゃんとお兄ちゃんは笑顔でそう言ってくれた。


「ありがとう、
 お姉ちゃん、お兄ちゃん」


 さっそく『一緒に勉強しよう』と言ってくれた。

 そんなお姉ちゃんとお兄ちゃんの気持ち。
 それが、ものすごく嬉しい。



 あぁ。

 お姉ちゃんやお兄ちゃんとの勉強会。

 ものすごく楽しみだな。