先生の漫才を見たり、みんなで話をしたりとっても楽しい。
その時突然、声が聞こえた。
みんなは私以外と話している、どういうこと…。
まるで心に語り掛けているような、そんな気がした。
『羽田このみ、あのパンダと佐々木そうたを守りたければ、一人で体育館の渡り廊下に来い』
これを言ったのはおそらく矢崎まなと、いやな予感がして私は一人でその場所に向かった。
  ~☆~☆~☆~☆~☆~
「来たか、羽田このみ」
矢崎まなとが先に来ていた。
「なに」
怖くて仕方がない。
「お前をつぶす」
何もわかっていないのに、つぶすとだけ言われた。
「意味わからないんだけど」
言うと、矢崎まなとが何か怪しげな紫の塊を出してきた。
「お前の、パンダに出会ってからの記憶をなくす呪いをかける。その前に、いいことを教えてやる」
呪いは怖いけど、いいことはパンダ先輩をもとに戻すことかも…!
「俺には神のライバル、魔王がとりついている」
魔王…、っていうことは、矢崎まなとのなかに魔王がいるってこと!?