パーティーのことを知った次の日、クラスで劇について話し合うことになった。
台本は、自分たちで一から考えて作るらしい。
ちょっと大変そうだけど…ま、大丈夫(私は台本、作らないから)。
「えー、誰か台本作ってくれる人いないか」
担任の先生が聞いているが、もちろん誰もいない。
じゃんけんとかで決めるのかな…と思ったが、誰かが手を挙げた。
手を挙げたのは、まさかのそうたくんだった。
「先生、推薦したい人がいます」
推薦!というところに驚いていると…そうたくんが振り向いて、私を見た。
「このみがいいと思います。ちょうど図書室で…なんだっけ、シンデレラの話を書いていましたし」
推薦されてしまった。
あ、そうたくんに昨日の小説を見られていたのか。
最悪だな…。
ちなみにシンデレラじゃなくて、詳しく言うと男女逆転シンデレラ。
つまり…シンデレラ役を男子が、王子様役を女子がするっていうこと。
そうたくん、そのことわかっているのかな…。
いいこと思いついた!