「純恋は本当に

 俺を瞳に映さない人生を

 歩んでいきたいの?」





「うん」






少しも迷わず、コクリと頷いた純恋。


最後の希望の灯が

吹き消されたような絶望が

俺の心に刃を突き刺してくる。



そっか。


もう純恋の人生に

俺はいらないってことか。


そんなに嫌われたら

俺は消えるしかない。




大好きなのに……


ずっと一緒にいたかったのに……





「わかったよ!

 二度と俺は

 純恋の前には現れない!」




投げやりな言葉を吐きだした俺。



思い通りにならない怒り込め

りんご飴をゴミ箱に投げ捨てる。




「俺と一緒に

 りんご飴を食べたいって言ったくせに……」




私だけの王子様になって欲しいって

言ったくせに……



 

俺は純恋を睨みつけると

部屋から出ていった。