純恋はがどう思うかなんて

正直わからない。


だって俺は純恋を

眠りゾンビ姫にしてしまった。


拒絶されるくらい

俺が純恋に嫌われていても

おかしくないから。




「そのワガママを私が叶えたら
 狂夜はハッピーになれるのよね?」


「ものすごくね」


「いいわ、ワガママを叶えてあげる」


「いいの?
 俺、どんなワガママかも
 言ってないのに?」


「これは
 お姉ちゃんから妹への愛だからね」


「えっ?」


「だって純恋は、狂夜のガチファンでしょ?

 推しが幸せなら、あの子も幸せなのよ。

 そして、純恋が幸せなら私も幸せ」



満足げに微笑む朝比奈さんに

軽く頭を下げた俺は

叶えたい願望を言葉にした。