わかってるよ。 わかっているんだけど…… みんなごめん。 理性を保つの…… もう……無理…… 俺は、両手でソファを掴んだ。 自分の頭より高い位置に ソファを持ち上げる。 「きゃぁぁぁぁ! 狂夜、 ソファ、投げないでぇぇぇ!」 朝比奈さんの叫び声が 耳に届いた瞬間 俺の人間としての意識が プツリと途絶えた。 テレビ局の中で 完全ゾンビになんて なりたくなかったのに……