プルルルルルルルル...,プルルルルルルルル....


「んっ、、、もう少しだけ、、、」
『うるせぇ、、、』


プルルルルルルルル...,プルルルルルルルル....


「、、、ん?、、、え、、、(この隣の男誰?!てかここどこ?!えっ私は、裸、、、)」

プルルルルルルルル...,プルルルルルルルル....

『、、、うるせぇ、、、電話出て、、zzz』

「あっ、、、はい、、、」

ガチャ

「あっもしもし」

(お客様もう間も無く宿泊終了時間となります12時すぎたら延長料金がかかりますのでご注意ください)

「あっはいっわかりました」

ガチャ
.
.
「(な、何だこの状況は、、、私は知らない男とホテルに来てしまったのか、、、?一旦考えよ、昨日は確か、、、)」

『ん〜、、、おはよっまだ時間ある?俺シャワー浴びてくるわぁ

一緒に入る?ニヤッ』

「いやっ大丈夫ですッ!!1人でゆっくりと入って来てくださいッ!!」

『あっそう?』


そう言いガウンを羽織った男はバスルームに向かった


「えっマジであの人誰、、、?って頭いったいし気持ち悪い、、、そう言えば昨日えりなと結構飲んだんだっけ、、、とっ取り敢えず帰る準備しよっそれで帰ってえりなに話聞こっ」


お酒の飲み過ぎから来るであろう頭痛と吐き気を我慢しながら帰る準備をしていると謎の男がバスルームから帰ってきた

『あっ今日バイト休みなのに化粧して帰るの?女子力高いねぇ』

と言いながら煙草に火をつけベッドにまた寝転ぶ男

「えっ何でバイト休みって知ってるんですか?!ってか貴方誰?!私何か貴方にしましたか?!というより、、、シタ、、、?」

『フハッ昨日の事覚えてないの?俺のLIVE見にきてくれたじゃん?その後俺のバンドの打ち上げにえりなと一緒に参加してたじゃん』

「えっえりなの知り合い?!てかっ全く覚えてない、、、で、でも!飲み会を一緒にしたとして何故私はここに??」

『いやぁさらちゃん相当酔ってたし終電も無くなってたし、俺も家まで距離あるから一緒に泊まったんだけど、彼氏居ないって言ってたし別に男と泊まるくらい良くね?そんな減るもんじゃねーしな』

なんて言いながら男は服に着替え帰る準備を始めた
退室時間も迫っていたため私も準備をする

「(なんで私の名前知ってんの?ついでに彼氏居ない事も、、、)」

『あっそーいえばまだトーク交換してないじゃんっこれ俺のトークだからQR読み込んでスタンプ送ってぇ〜』

「えっ嫌なんですけど、、、というよりもう会う事無いと思うんですけど?」


何処の誰かも分からない人と一緒に寝てしまっただけでも不愉快なのになんかチャラそうなこの人と連絡先交換するのなんてマジで嫌すぎるっ


『え〜いーじゃんってかもう会わないとか寂しいこと言わないでよぉまたLIVE見にきてよっね?...はいっトーク追加しといたよぉ』

と私の後ろで話しながら私のスマホを渡してきた

「ちょっ!何人のスマホ勝手にいじってるんですか?!」

『涼。俺の名前ねぇ触られるのが嫌ならロックくらいかけとけよっ』

「り、涼さん!それにしてもっ
『あーはいはいごめんなさいねぇそろそろ出ないと延長入っちゃうよ?俺は良いけど〜』

「いや!出ます!すぐに!!」

涼さんと私は直ぐにでも離れたくて最低限の化粧をし、髪型を整えて部屋を出た

「あっあの涼さんここでもう失礼しますねっさようなら!」

『えっあっちょっと!(送ってやろうと思ったのに)』

私は振り向かずに駅の方へと向かった
家に着いたらやっぱりえりなに電話しよっそして暫くは禁酒だ禁酒ッ!