保健室の前まで来た。高校生になって初めての保健室で、なぜか少し緊張している。

コンコンコン

「失礼します」

「どうしたの?体調悪い?」

保健室の有野先生は優しくて、生徒に人気のある先生の一人である。

「はい、朝から体調が悪くて、頭痛が少しします」

「そっか、熱測ってみようか」

「分かりました」

なぜかは分からないが、熱を測るときに緊張する。

ピピピピピ
「鳴ったね、何度だった?」

「36.9度でした」

「少しベッドで寝ておこっか」

「はい、ありがとうございます」

「もし体調が悪くなったら、言ってね」

「はい」

私は体調が悪いこともあり、すぐに夢の中へと旅立った。