高校生活に慣れてきた10月のある日。朝起きたときに、少し体調が悪い気がする。
しかし、学校は休みたくない。なぜなら、小学校の時から一度も学校を休んでないため、高校も皆勤賞を目指しているからである。

朝ご飯はあまり食欲がなかったので、少ししか食べることができなかった。そして、いつもよりゆっくり歩いて学校に行く。

教室に入ると、葉月が駆け寄ってきてくれた。葉月は周りの変化によく気づく。それは葉月の凄いところだと思っている。

「奈緒子、おはよう。顔色あんまり良くなさそうだけど、体調大丈夫?」

「おはよう、少し体調が悪い気がするけれど、大丈夫」

「体調悪くなったら、絶対に言ってね」

「うん、ありがとう」

一時間目の授業はなんとか乗り越えることができたが、二時間目の授業になって、さっきよりも体調が悪くなった。

二時間目の授業が終わったら、保健室、行こうかな。

やっと二時間目の授業が終わった。

「葉月、体調悪くなったから保健室行くね」

「大丈夫?先生には伝えとくね。保健室一緒に行きたいんだけど、委員会があるから着いていけないわ。ごめん、一人でも行ける?」

「大丈夫だよ、ありがとう」