「――社長」 落ち着いた女性の声が通った。 隼人さんの声に顔をあげると、数メートル先からこちらに近づいてくる美人秘書の姿。 「ソフィア」 コツコツとヒールを鳴らし、話の腰を折るようにした私たちの前までやってきた。 気まずすぎる…。俯いてぐしゃぐしゃの顔を隠す。 「だいぶ盛り上がってるところ申し訳ございませんが、お着替えの際に資料をお忘れになったようなのでお届けに」