そんなに心配してくれてるのに。
なら、なんで……っ。
なんでぇえ……。
「なら、なんで、ソフィアさんとさっきホテルの前にいたんですかぁ……?」
恥ずかしげもなく、声をあげた瞬間ボロボロと涙が溢れてきた。
「ほ、ほてる……?!」
隼人さんがひんひん泣き出した私に驚愕した一瞬、「おいで」と大事そうに腕の中に引き寄せながら、厭わず出来ごとを振り返ってくれた。
「……この近くのだよな? 同業他社の懇親会があって、ここに来る前少しだけ顔を出してたんだよ。本当は、父が出るはずだったんだが……今日になって代理を頼まれて、着替えを用意してもらったんだ。早く済ませ、ここに来たいと言ったらソフィアに小言を言われて……。何を誤解してるのかわからないが…それしか思い当たる節がない――」



