男は理不尽な台詞を吐きすて、その場から逃げるように去っていった。 ビックリした……。 「みな!」 男の姿が見えなくなると同時に、膝から崩れ落ちそうになった私を、隼人さんがそのまま抱き止めてくれた。 「……ありがとう、ございました」 「無事で良かった……。頭が真っ白になったよ」 彼の胸に頬を押し付けると、ドクドクと私のものより早い心音が伝わる。 本当に良かった……。