「――失礼……うちの妻になにか御用ですか?」 「隼人さん……!」 男性を睨みつけながら、私を抱きとめたのは、ここにいるはずのない隼人さんだった。 「つ、妻ぁ……?!」 「話し合いが必要なことであれば、俺が対応しますが」 なおも噛み付いてこようとす男に、隼人さんは血も凍りそうな冷たい声でそう告げる。 「……な、なんでもねぇよ。酔ってるから介抱しただけだよ! 旦那がいるならいるっていえよ! くそっ」