どこか切羽詰まった、寂しげで彼らしさの欠片もない荒々しいキスだ。

盛大にパニックになっていると、押さえていた手が離れパジャマの上から体に触れはじめる。

「あっ……」

「本当だったら今すぐドロドロに溶かして、何度も奥まで突いて俺のものにしたいっていったらどうする……」

前髪の隙間から、瞳が欲に濡れたように色めき、ふるりとお腹の奥を熱くさせる。

どういうこと……?