✳✳✳ 「へぇー、クラスパーティーか」 「はい。来週の金曜日なんですが……」 「もちろん構わないよ。行っておいでよ」 ――数日後。 帰宅が早かった隼人さんに相談してみると、案の定サラリと快諾される。 やっぱりメアリーの言ったジェラシー作戦なんて、はなから無駄なことがわかった。 「あぁ…でも――」 ちょっとだけチクリと胸をいたませていると、 そう言ってソファからパジャマの手をグラスにのばす隼人さん。 私もミネラルウォーターを傾けながら、意識はそちらに流れる。