きっぱりと『抱けない』と言われる確率のほうが高いわけで……。 もしそんなこと言われたら、二度と立ち直れないだろう。 ……結局、私は隼人さんを信じてると言いながら、信じきれていない子供なんだ。 「――なら、試してみるのは?」 「ためす?」 メアリーの唐突な提案に、午後の来客スケジュールを確認する手を止めて首をかしげる。 「そう。ハヤトにヤキモチを妬かせる! つまり――ジェラシーで気持ちを煽る作戦!」 「ジェラシーって……」