『俺の可愛いみな……お休み』 隼人さんはいつも余裕の表情で甘い言葉を囁いて別室に向かう。 本人を問い詰めるしかないのは、自分でも理解している。だとしても…… 「でも、やっぱり聞くのは怖いよ……」 そう怖い。隼人さんを信じてると言いながら。 非の打ち所がないスペックの持ち主で、誰もを魅了する王子様のような隼人さんと。 対して、庶民育ちで、容姿だって至って普通。さらに、彼よりも十個も年下、少し前まで学生だった子供だ……。夜のお誘いをしても『早く寝たほうがいい』なんて言われてしまう子供。