『みな……』 『隼人さん……』 入浴を済ませ、スイートルームのベッドに押し倒されて交される濃密なキス。 いよいよだって思った。 付き合って間もなくからキスを重ねることはあったものの、今同様それ以上行為は無かった私たち。 同じベッドで眠っていたけれども、端と端に寝転び、どこか遠慮しあって手を繋ぐだけだった。 男性経験の無い、それも十個も年の離れた私に、きっと隼人さん遠慮しているんだろうなぁと思っていた。 だから、この日こそは――って密かに思っていたの。 だけど。