『俺に君のすべてを委ねて欲しい――』 そうして私たちの、同棲を兼ねたお付き合いが始まった。 戸惑い気味の両親を隼人さんが根気強く説得してくれて、了承を得てすぐ彼の住むのマンハッタンのタワーマンションに移り住む。 それから半年後、私の大学卒業と同時に、結婚した。 ホテル事業を展開する彼のお兄さんのリゾートホテルで盛大に行われたヨーロッパでの挙式。 初夜は大きなベッドで何度もキスを交わして、抱きしめあって眠った。