「言ってくれれば、良かったのに……」 「言ったら甘えるだろう……俺が。『父さんに言うな』『抱かせてくれ』なんて言うかも?」 「隼人さんは、そんなこと言わないと思います」 彼の秘めていた大きな心に感服して、思わず腕に抱きついて額を押し当てる。 あぁ、好き。この人が好きで好きで、どうしよう。 「みな……――だから」 さらりと揺れる長めの前髪が近づき、艶のある声が耳元でしっとりと囁いた。