叔母から初めて告げられた話に、私の涙腺は、ついに決壊した。

獣のような声で慟哭し、何度も何度も、

「ごめんね…ごめんね…」

いくら自分のことで精一杯だったからといって、いつも自分の心の支えだったおばあちゃんのことを、成長するにつれ、どんどん忘れていったこと。

性格が変わってしまったと聞いて、会いに行こうとしなかったこと。

そして葬儀より試験を選んだこと…。

どんなに悔やんでも、時は戻せない。

死んだ人とは、二度と会うことも…。

私は無神論者だから、尚更そう思う。

だが、そのとき初めて、いつか自分が死んだ暁には、再会して不義理を謝れたら…。

そんな身勝手なことを願った。