うーん、なんて考え込む姿にかなりハラハラしてしまう。え、口から心臓出そうなんだけど。勝算はあるはず!なんてドヤ顔したのがなんだか恥ずかしい。もしかして駄目な感じ?


だんだんと不安になってくるけどここで弱いところを見せるのも良くない気がするとあくまでも余裕の態度は崩さないように注意する。めちゃくちゃ不安だけどね!



「これはあくまで提案よ。別に貴方に責任取れなんて言わないし、上に言うだけ言ってくれない?」



影の存在は知っているけど、その実、影という組織に関しては全くと言って知らない。えーと、勤務形態的な?もしかして全責任が目の前の人に被せられるとかデメリットがあるからこんなに考え込んでいるのだろうかとちょっとだけ言葉を変えてみる。


流石に上の人にこんな人材いますよー、自分から志願してる女性ですよー、ぐらいなら別に叱られたりしないだろう。多分。いや、上司の言うこと絶対!みたいな感じなら無理かもしれないけど、そんな感じならそもそも目の前の奴はいないと思う。自由そうな人だし。



「言うだけねぇ…」


「そう、言うだけ!」



ついつい前のめりになってしまったけど仕方ない。こちとら今後の人生かかってるんだよ!