コーヒー店のアールグレイ女史


西島は私に付いてきた。

「入って。そこのソファでくつろいでいて。良かったらこれでも飲んで待っててね。すぐだから。」

「ありがとうございます。」

西島は私が差し出したビールと水を見て、水のペットボトルを手に取った。
私は上着を脱ぎブラウスの袖口をめくってエプロンをかけた。
そしてサラダを作り、カレーとコロッケを温め、ナンを焼いた。


「お待たせしました。」

たっぷりのサラダ、コロッケの乗ったカレー。それに今日はご飯の代わりにナン。結構優雅な夕食になった。

「うまそ。すみません。こんなに・・・」

「いえいえ、毎朝のお礼よ。召し上がれ。」

「いただきます。」

西島はさっと手を合わせ、そしてガツガツと食べた。でも汚い食べ方ではない。お腹が空いているという食べ方だった。

男の人が自分の作ったものを食べてくれるのっていいよね・・・


うれしい・・・