夕方、おじやを作るためにお弁当屋でごはんを買い、スーパーで卵と三つ葉を買ってアパートに向かった。
「西島君? どう具合は? 」
「良くなりました。熱も36度台です。だるさもほとんどなくなりました。」
「良かった。食欲は? おじや食べる? 」
「はい。食べます。」
私はおじやを作り、私も西島と一緒に食べた。
「美味しかったです。」
「薬飲んで。」
「お母さんって、こんな感じですかね・・・あっすみません・・・」
ショックだった。
西島にとって私はお母さん的存在・・・
私は西島に気付かれないように息を吸い込んだ。
「私はもう帰るけど、無理しちゃだめよ。試験近いんだから、もうバイトも休んだ方が良いわ。なんかあったら連絡してかまわないからね。あとは後悔しないように頑張ること。」
「はい。頑張ります。試験終わったらお礼します。」
「何言ってるの。試験に受かることがお礼よ。」
お母さんか・・・



