コーヒー店のアールグレイ女史


アパートは小さな1DKだった。

「すみません。」

アパートのドアをやっとのことで開けた西島の顔は真っ赤だった。

「何言ってるの。もうすぐ試験でしょ。早く治さないと・・・熱測った? 」

「いえ・・・」

測ると38度5分あった。
私は買ってきたゼリーを西島に食べさせた。そして、薬を飲ませ、身体を冷やした。おでこ、首の後ろ、わきの下と・・・

「すみません。いろいろ・・・」

「いいから、とにかく寝なさい。」

西島は薬を飲むと直ぐに寝た。私は一晩中西島の傍で体を冷やし看病をした。


早く治りますように・・・