私は、スマホを出した。 「西島君、連絡先交換しましょう。いつでも電話していいわよ。何か食べたいときもね。」 「ありがとうございます。うれしいです。」 「じゃあ、もう帰りなさい。この後も勉強するんでしょ。」 「はい。御馳走様でした。また明日・・・」 西島は礼儀正しく玄関で頭を深く下げお辞儀をして帰っていった。 私は苦学生の西島の顔を思い浮かべながら考えた。 私に何か出来ることないかしら・・・ それにしても薄着・・・ 若いから平気なのかな・・・ 風邪ひかないといいけど・・・