―「あ!もしもし、おばさんですか?!…はい、そうです!由佳が目ぇ覚ましました!……はい、分かりました!はい、さよなら」


次の日の朝10時。由佳の意識が戻り、春稀は慌てて裕美に電話した。


「由佳、大丈夫か?」

「うん…」

「どこも痛くないか?」

「大丈夫…」

「よかった…」

「春稀…」

「ん?」

「ずっと、そこに居てくれたの…?」

「……まあな」


春稀は恥ずかしそうにそっぽを向いた。