「いいか、此処ではお前の力は効かない」


ピノはジャックを牢に入れてから言った。


「分かっているよ」

「逃げ出そうなんて、考えるなよ」

「はいはい」

「それと、No.25の事だが」

「マウス、だよ」

「…奴との連絡は禁止だ」

「どうして?」

「規定だ」

「それは、知らなかったなぁ…。そんなのが出来たんだ」

「…昔とは違うんだ」


ピノはそれだけ言い残し、地下牢を去った。