「やあ、マウス。久しぶりだね。元気かい?」

「これが元気に見えたら、お前の目は飾物だな」


その死神は他の死神と比べて体はがっしりしていた。


「No.25、知り合いか」

「名で呼べよ。オレは番号が嫌いなんだよ」


その死神、No.25、マウスはあぐらを掻きながらピノとジャックを見上げた。


「忘れたな」

「さっき僕が呼んだじゃないか、マウス、と。忘れっぽいね、君は」


ジャックはピノに笑みを向けた。


「…行くぞ」


ピノはジャックの腕を乱暴に掴み、歩き出した。


「またね」

「おう」


ジャックはマウスに別れを告げると、ピノとともに歩き出した。