「この間、契約した奴はどうした」

「死にました」

「殺したんだろう」

「はい」

「一つ、聞いてもいいか」

「内容によりますね」

「何故殺す」

「何故でしょうか。僕には分かりませんね」

「ふざけているのか」

「いたって冷静です」

「…お前には1ヶ月間、地下に居てもらう」

「何故ですか」

「お前を保護する為だ。ピノ、連れて行け」

「『保護』と言う名の『監禁』ですね。あそこは元々、僕のような死神が行く所でしょう」

「黙って行け!」


男は拳を強く握りながら言った。


「…いつから貴方はそんなに短気になられたのですか」

「お前がさせたようなものだろう」

「そりゃ、どうも」


ジャックはピノに連れられ、部屋を出た。