「お前、何歳?」


春稀はジャックが出て行った後、ラミに話しかけた。


「私ー?119歳だよ」

「119っ…!?」

「でも、人間年齢でいったら、8歳くらいかな。何か、変?」

「いいや、何も…」

「ねねっ、それよりさっ!」


ラミは身を乗り出した。


「その印」


ラミは鎖骨を指差しながら言った。


「ジャックのだよね」

「ああ。無理矢理付けられた」

「痛かった?」

「死ぬかと思った」

「やっぱり。ジャックは付けるの下手くそなんだよ。私もスッゴク痛かったもん」


ラミはそう言いながら、着ている服の右袖を捲った。
そこには、春稀と同じ白いドクロ。


「ジャックはね、本当は寂しがり屋なんだよ。誰かと居ないと、不安なんだって」

「今、一人じゃないのか」

「ううん。今は向こうに居るよ」

「向こう…?」

「みんなが居る、死神界だよ」